女の子のいる家では毎年ひな祭りになると雛人形を出してお祝いしますが、子供が大きくなってくるといつまでも飾ることもなくなってきますね。
雛人形は本来は姉妹であっても共有するのではなく一人につき一つのおひな様を揃えるとも言われていますので、人に譲るというのも抵抗があるかたはいると思います。
子供が成人したり嫁いだ後、雛人形の置く場所がなくなって不要となってしまったらどうすれば良いのでしょうか。
雛人形が不要となるの時期はいつ?
娘のために購入した雛人形は、災いから身を守り健康に育ちますように、という意味が込められています。
そのような考え方からすると、娘が成人して大人になったり、結婚して家を出た後には雛人形の役割は終了したと言えます。
しかし、これは一般的なことなので、お住まいの地域の風習によっては代々母親から娘へ引き継がれていくところもありますし、ずっと実家に置いておくというのが慣例になっている家庭もあるでしょう。
どれが間違っているのでもなく、どのようにやってきていてもそれはその家での正解です。
ですので多くの家でのやり方はこうだから直さないと、と思う必要もありません。
今回の話はあくまで一般論がベースになっているので特に今まで雛人形の扱いにもこだわりがなく、方法が分からないという時に参考にしてくださいね。
要らなくなった雛人形は供養が必要
先にお伝えした通り、雛人形には女の子が災いから身を守り健康に育ちますようにという願いが込められています。
人形という字のごとく、人の形となって身代わりとなってくれているのです。
ですので役目を終えた雛人形を、ゴミの日に袋に入れて捨ててしまうなんて失礼なことはできません。
多くのお寺や神社で雛人形の供養やお焚きあげを受け付けていますので、そちらへ持っていくことが一番確実です。
大きな雛人形の一式だったり、近くに供養をしてくれるところが無いという人のためにも、最近は郵送で受け付けてくれるのでとても便利になりました。
送る箱の大きさで決まる送料と、各神社やお寺によって変動はありますが大体3000~5000円くらいで供養を受け付けてくれるそうです。
ガラスなどのケースは取り外しておき、こちらは自宅でそのまま処分します。
雛人形の供養を郵送で受け付けしてくれるのはここ
東京都大田区 本寿院
公開で人形供養をしてくれるお寺で、参列したい場合は毎月第二日曜日の朝9時に予約なしで人形を持っていくと対応して頂けます。
郵送でも受け付けていて、供養にあたっての料金(お布施)は段ボールの大きさ(たて・横・高さ)が70cmの通常サイズで5000円です。
箱に何体入っていても箱の大きさに入る分までは追加料金はかかりません。郵送の場合は送料が別途発生します。
本寿院
〒143-0025 東京都大田区南馬込1-16-2 |
一般社団法人 日本人形協会
一年中郵送で受け付けていて、東京大神宮で毎年10月に開催される人形感謝祭で供養してくれます。
料金は、箱の大きさがたて・横・高さの合計170cmまで、30kg以内で一律5000円です。申し込みをしてから送られてくる「お人形差出キット」に手順通りに箱詰めし、着払いのゆうパックで送れます。
送料や事務手数料全て込みで5000円なので料金が分かりやすいですね。
9月末までに料金支払いまで完了した分がその年の人形感謝祭で供養されます。郵送は先にしていても支払いが10月に入ってしまうと、供養は翌年になります。
送った人形の供養が完了すると、後日郵便はがきでお知らせもしてくれるので安心です。
一般社団法人 日本人形協会のホームページ
0120-25-5942(10:00~17:00 土日祝除く) |
無料で処分したいなら寄付することも方法の一つ
雛人形の供養の重要性をお話してきましたが、やはり供養するには無料という訳にはいかず、数千円のお布施は発生します。
そこで、もし供養することにこだわりがないのなら、欲しいという団体などに寄付をしてしまうのはどうでしょうか。
幼児施設や老人ホーム、介護施設などに直接電話して問い合わせてみたり、市区町村役所に連絡して聞いてみると見つかるかもしれません。
海外に送って再利用する団体は、結局事務手数料や配送料で数千円かかることが多いです。
それでも発展途上国の人々のために代金を支払っても構わないと思うのなら選択肢の一つですね。
他にも、もし雛人形がとても良い状態で保存されていたものなら、ヤフオク!などオークションサイトやジモティーで売ってしまうという方法もあります。
雛人形は中古であっても人気が高く、箱や付属品も全部揃っているならオークションサイトでは思わぬ高値がつくこともあります。他の人に続けて使ってもらえてちょっとしたお小遣いも入ってくるのは嬉しいですね。
しかし、本来は供養することがセオリーだと言われているものなので、自分自身がどう思うか、によると思います。
供養しないことが気にならないならアリだと思いますし、逆に他の人に譲ることがあまり気持ちの良いものではないと思うのなら供養に回したほうが良いです。
私は、個人的には豪華な雛人形を燃やしてしまうなんでもったいない気がしますし、他の人の災いを守ってきた雛人形なら逆に箔がついてレベルアップしてさらに守ってくれそうかなと思うので、中古で購入することにもあまり抵抗はありません。
新品で自分で買うにはちょっと手が出ないような立派な雛人形を格安で手に入れられたら、それはそれで嬉しいと思ってしまうのです。(個人的な意見です)
まとめ
色々な処分方法があるので結局どうしたら良いか分からなくなってなるのでまとめると、
①神社やお寺に郵送で送って有料で供養してもらう ②海外などに有料で寄付する ③市区町村役所や地元の児童施設や老人ホームに電話をして引き取り手を見つける ④ヤフオク!で売る ⑤ジモティーで0円であげるか売る |
どのような形にしても、雛人形には今までの感謝の気持ちを込めて最後まで大事に扱ってあげましょう!
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