ひな祭りの準備で大きな雛人形を飾る家は少なくなってきました。
小さめの雛人形でも押入れの奥から出して飾り付けをするのはなかなか億劫になって、ついつい先延ばしにしてしまいがちです。
飾るタイミングで縁起が良いとされているのは2月19日前後の雨水の季節に入ってからですが、いくら先延ばしにしても前日に慌てて出すというのはOKなのでしょうか。
雛人形を出し忘れた!でもひな祭りの前日に飾るのは避けましょう
ついうっかり飾るのを忘れていたとしても、前日に出すのは縁起が良くないとされています。
一日だけ飾るのが良くないとされるのは、お正月の門松や松飾りなどがよく知られていますが、「一夜飾り」と言って葬式を連想させてしまうから良くないのだそうです。
また、お正月に至っては歳神様をお迎えするにあたり一夜飾りは誠意に欠けるという意味もあります。
雛人形でも同じことが当てはまるかもしれません。
もともと、雛人形を飾るのは「女の子を災いから守ってくれるように」という意味が込められているのですから、ギリギリになって急いで出していては効果(?)が薄れてしまいそうです。
一夜飾りはダメだけどすでに今日が3月2日!もう今年は出せない?
では、気がついたら明日がひな祭りだったという状況の時はどうすれば良いのでしょう。
いっそのこと出さないべきかそれでも出すのか迷ってしまいますね。
もちろん決まりはありません。一夜飾りは良くないと「されている」のであって、出してはいけないという訳ではないのです。
中には一夜飾りのことを知っていても、小さい子供がいる家ではあえて直前に雛人形を出しているという人もいるようです。
確かに、大きな家でなければ子供の近くに飾ることになりますし、子供にからしてみたらダメなものほど触りたくなるものですからね。
結局のところ、当日に間に合うなら前日でも雛人形を出してあげてほしいと思います。
それに前日になってしまったからと言って出さなかったら、次に出すのは来年になり2年間も雛人形をしまったままになってしまうので、人形を長く良い状態に保っておくためにも、年に一度は箱から出しておくと湿気をとったり通気や防虫の意味でも良いです。
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雛人形は3日が過ぎたらすぐしまわないとお嫁に行けない?
これもよく聞く話ですが、いつまでも出しているとお嫁に行けなくなるよ、というもの。
女の子の事に関しては何でも縁起が良いと良縁、良くないと嫁に行けないという内容の事ばかりな気がします。
最近は結婚を選ばないスタイルもあるのでお嫁に行くことだけが女性の夢でもないと思うのですが、昔からの風習なので仕方がないかもしれません。
話を戻して、「いつまでも出しておく」というのはいつ頃までを指すのでしょうか。
2日の前日は宵節句、3日の当日は本節句、翌4日は送り節句といって、翌日までをひとくくりとして考えます。
ですので早くても雛人形を片づけ始めるのは3月5日以降が良いでしょう。
しかし春の間出していても何も問題はありません。嫁に行けなくなるというのは都市伝説です。
もし5月も6月も出しているようだとさすがに長すぎると思いますが、3月いっぱい飾っておいて4月に入って晴天が続いている湿度の低い日に箱にしまうというのも良いですね。
「雛人形は早くしまわないといけない」という風潮が広まりすぎているように思います。細かく言ってしまえば昔は何でも旧暦を元にしてきているので、西暦となった今ではすでに無理があることもありますし、雛人形も春の間は飾っておいても大丈夫ですので、長く雛人形を楽しんでくださいね。
近年は簡単に飾れる雛人形の方が人気?
最近の家では立派な雛人形ではなく、ちょっとしたスペースに飾ることができるインテリアのようなもので済ますところも多いですね。
このようなものでも可愛いですし春っぽい演出ができます。予算の関係や家の置き場所に困らないので選ぶ人が増えています。(うちにもあります)
それでも、やはり女の子が産まれた家庭ではお内裏様とおひな様の2体だけでも子供のために雛人形を購入する人が多いです。
子供心にも、おもちゃっぽくないリアルな雛人形で簡単に触らせてもらえないものの方が、大切にしないといけないんだなという気持ちも生まれます。
また、箱を押入れの奥から出して飾り付けをするのは手間もかかりますが、段々と子供が大きくなってくると一緒にお手伝いができるようになります。
特別にお手伝いをすることで雛人形を触らせてもらえるということが嬉しくて、お姉さんになってきたという自覚も出てくると思うので、ぜひ女の子には日本の伝統である雛人形を継承し続けてもらいたいですね。
最後に・・・
可愛い雛人形のはし置きを見つけました。
子供に取られたらあっという間におもちゃにされてしまいますが、大人用としてひな祭りの時期の来客用にも使いたいですね。
ひな祭り気分を出したいなら、やっぱり音楽が良いです。
私は1曲しか知りませんでしたが、ひな祭りの曲は他にも色々あるんですね。春の歌も含めて20曲収録されています。
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