七五三を行う時に親や親せきから頂くことのあるお祝い。頂いたあとにお返しをするべきなのかどうか、平均的な相場はどのくらいなのかを調べてみました。非常識だと思われないためにもマナーとして知っておきたいですね。
七五三の内祝いは贈る?熨斗は必要?
基本的には七五三のお祝いに対する内祝い(お返し)は不要で良いとされています。
また、親や親せきとは食事会などを開いて招待することでお返しにもなりますが、実際には手ぶらで帰すのも何なので、お赤飯や千歳飴などのちょっとしたものを渡すことが多いようです。その際にはお礼状や前撮りした子供の写真などを一緒に渡すと良いですね。
食事の席を設けない場合でも、七五三のお祝いのお返しは基本的には不要だそうですが、高額なお祝いを頂いていたり、お返しをしたい場合は頂いたお祝いの3分の1~半分の価格の品物をお礼状や写真を添えて送ります。
熨斗(のし)についてですが、「熨斗をつけますか?」というお店などでのやり取りで出てくるものは、「熨斗紙」のことです。本来の「熨斗」は、右上についている菱形の和紙で作られた飾りのことです。
白い用紙・熨斗・水引(色々な結び方のあるヒモ)をすべてまとめて熨斗紙と呼びます。
お祝い事には熨斗をつけるのは基本なので内祝にも付けます。最近は印刷された熨斗紙に最初からついていることも多いので、品物を購入したお店で用意してくれるでしょう。
水引は七五三の内祝いの時は「蝶結び」。何度繰り返しても良いお祝い事で使うものです。
七五三の内祝いの送り方
表書き・・・「七五三内祝」「内祝」「御礼」のいずれか 熨斗(のし)・・・つける 水引・・・紅白の蝶結び 贈り主の名前・・・子供の名前(名字は書かない) 郵送の場合・・・差出人名は子供ではなく親の名前 |
お返しの品を贈る際に、頂いた金額以上のものを贈ることは喜ばれるどころかお祝いが迷惑だったという意味にとられてしまうそうですので、感謝の気持ちを込めすぎて豪華になり過ぎないように気をつけましょう。
また、兄弟で一緒に七五三を行うこともあると思いますが、お祝いをそれぞれ頂いている場合はお返しもそれぞれ贈るようにします。
箱が一つでも中身は品物ごとに熨斗をつけて、子供の名前をそれぞれ書いて贈ります。
写真やお礼状などは複数あっても仕方ないので1枚一緒に入れておけば良いでしょう。
七五三の内祝いの相場はどのくらい?
親(祖父母)や親せきを食事会に招待する際は、頂いたお祝いの額にもよりますが、一人当たり3000円~5000円で会席やコース料理を事前に予約しておきます。高額なお祝いを頂いた場合は食事会の後に渡す品物を高価な物にするなどして感謝の気持ちを表すと良いでしょう。
やっぱり郵送で贈るよりも食事している時間を贈った方が喜ばれることが多いでしょうね。お店を決めたり料理の内容をどうするか、お礼状などの準備も大変かと思いますが、そんなに遠くない距離に住んでいるなら子供の晴れ姿をお披露目するためにも会える場を設けてあげたいです。
その前に神社にお参りに行ったり、写真館などで撮影をしていたなら、その時のエピソードを話したり、撮った動画をタブレットなどでみんなで観るのも楽しい場になるでしょう。
郵送の場合は前述の通り、頂いたお祝いの3分の1~半分程度が一般的です。
七五三の内祝いのお礼状はなんて書く?文例の紹介!
お祝いを頂いたら、まずは内祝いの品を贈る場合でも贈らない場合でも、お礼の電話は入れておきましょう。
その後内祝いを贈る場合は、七五三当日から遅くても2週間以内に届くようにします。
その際に一緒に入れるお礼状は、できれば手書きで添えると気持ちが伝わりやすいですね。
文例①
この度は七五三お祝いをありがとうございました。
○○は おかげさまで すくすくと育っております。
遅ればせながら 御礼の品をお送りいたしました。
○○の写真を同封させていただきます。
ご笑納いただけましたらありがたく存じます。
文例②
秋も深まり寒くなりましたがお父さん、お母さんはお元気でしょうか。
このたびは、○○のために七五三のお祝いをいただきましてありがとうございました。
おかげ様で七五三のお参りもつつがなくすますことができました。
お父さん、お母さんが温かく見守ってくださり、ここまで成長できたことを深く感謝いたしております。
これからも○○の成長を見守ってください。
七五三の写真が出来上がりましたら、家族でお伺いしたいと思いますので、まずは書中にてお礼申し上げます。
文例③
前略 すっかり秋の気配が近づいてまいりました。
いつもお世話様になり、お礼申し上げます。
この度は、長女○○○の七五三のお祝いを頂き、誠にありがとうぎざいました。
○○○が今日まで元気に成長して来られましたのも、皆様から暖かく見守られてきたからだと、心より感謝しております。
写真ができましたら、お伺い致しますが、まずは書中にてお礼申し上げます。
文例④
拝啓 紅葉の色が変わり始めましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度は、○○の七五三のお祝いをありがとうございました。
○○が、無事に七年間成長して来られましたのも、皆様に暖かく見守っていただいたお蔭と感謝致しております。
近々お伺いし、ご挨拶申し上げますが、まずは書中にてお礼申し上げます。
文例⑤
朝夕冷え込む季節になりましたが、ご家族の皆様におかれましては、お元気でお過ごしでしょうか。
先日は娘○○の七五三にあたり、多大なお心遣いを頂き、本当にありがとうございます。
おかげ様で娘のお宮参りもつつがなく済ませることができました。
神宮で撮影しました写真を、ささやかな内祝いの品に添え、お届けいたします。
まずは、書中にてお礼申し上げます。平成○年11月
まとめ
各家庭の親せき付き合いや地域の違いもあるので、一概にコレが良い!というものはないでしょうが、今後の付き合いのことも考えるとお祝いを頂いた場合はお返しをしておきたいですね。
食事の場を設ける場合・・・一人当たり3000円~5000円で会席などの料理屋を予約する。お土産に赤飯や千歳飴、子供の七五三の写真をお礼状と一緒に渡す。(高額なお祝いを頂いた場合は、その金額に見合った品物も渡す)
食事の場を設けない場合・・・お祝いを頂いたらまずは電話でお礼する。七五三が終わってから2週間以内に頂いた額の3分の1~半分程度の額の品物を内祝いとして子供の七五三の写真とお礼状と共に贈る。
七五三当日よりも1ヶ月以上前にお祝いを頂いていたなら、先にお礼の電話をする際に、「七五三が終わってから写真とお礼をします」と言っておくと良いでしょう。
形も大事ですが、何よりも子供の成長を祝ってくれたお返しですから、ありがとうの気持ちを込めて内祝いを渡せると良いですね!
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