はしか(麻疹)について、抗体が無い人は大人でも予防接種をした方が良いという医者は多いですが、あまり副反応などのデメリットについて詳しく教えてくれる医者は少ないと思いました。
そこで、今回はワクチン接種を受けたことで現れる可能性のある症状などをまとめてみました。
はしか(麻疹)のワクチン接種のデメリットは?副反応はある?
麻疹ワクチンが接種されるようになったのは1978年からで、日本国内での患者数は
2008年 1万人
2009年 739人
2010年 457人
2012年 293人
2015年 35人
と激減していて、予防接種による一定の効果はあると言えるようです。
(2016年の患者数は1月~8月28日までで2015年を上回る41人が罹患したと国立感染症研究所が発表していますので、年々減ってきていましたが今年は増えてしまいますね)
しかし、予防接種が絶対に安全であるとも言い切れません。
ワクチン接種後に出る体の症状を「副反応」と呼びますが、接種直後から数日間のうちに出る副反応は
・発熱
・発疹
・蕁麻疹(じんましん)
・食欲不振
・下痢
・嘔吐
・リンパ節症
などがあります。この程度で治まれば良いですが、重大な副反応として、
・アナフィラキシーショック(蕁麻疹・呼吸困難・血管浮腫等)
・血小板減少性紫斑秒(紫斑・鼻出血・口腔粘膜出血等)
・急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(発熱・頭痛・けいれん・運動障害・意識障害等)
・脳炎・脳症
・けいれん(熱性けいれん等)
という、一時的では済まされないような重い症状が起こる可能性があります。(麻疹ワクチンの添付文書に記載されています)
MRワクチン添付文書
実際にこのような重大な副反応を起こす人はごくわずかかもしれませんが、発症する可能性はありますし、これらの副反応を知った上で接種してほしいと思います。
万が一発症した場合でも、病院や国はワクチン接種との因果関係をなかなか認めない風潮があります。ワクチン接種をしないで麻疹にかかってしまうリスク、麻疹にかかって重大な症状が現れるリスク、ワクチン接種をしたことによる副反応のリスク・・・、どのような反応が出るかはやってみないと分かりませんし、もし副反応が出たとしたら無かったことにすることはできません。
はしか(麻疹)ワクチンの成分
麻疹ワクチンは不活化ワクチンではなく、生ワクチンと呼ばれるもので、生きた細菌や弱毒性のウイルスを体内に入れることで、ものすごく”軽く”麻疹にかかったような状態にして免疫をつけるものです。
対して不活化ワクチンは、その名の通りウイルスや細菌の感染能力などを殺菌して無くしたものになります。こちらの方が副反応が起こりにくいとも言われていますが、麻疹ワクチンでは2016年現在のところは不活化ワクチンは作られていません。
上記と同じ添付文書によると、MRワクチンの薬剤の成分は以下のように記載されています。
有効成分
弱毒性麻疹ウイルス(AIK-C株)5000FFU以上
弱毒性風疹ウイルス(髙橋株)1000FFU以上安定剤
乳糖水和物 5.0W/V%(ウシの乳由来)
D-ソルビトール 1.8W/V%
L-グルタミン酸ナトリウム 0.4W/V%抗生物質
エリスロマイシンラクトビオン酸塩 12.5μg(力価)以下
カナマイシン硫酸塩 12.5μg(力価)以下希釈剤
M-199 残量
「L-グルタミン酸ナトリウム」が入っているのが気になりました。もともとこれは昆布などのうま味成分でしたが、調理された食品に入っている場合は「調味料(アミノ酸)」と記載されているもので、つまり味の素の化学調味料です。
子供の食べるものにはできるだけ化学調味料が入っていないものを選ぶようにしていますが、ワクチンにも入っていたんですね・・・。
また、麻疹ワクチンは鶏卵の成分が使用されているので卵アレルギーの方は注意が必要だと聞いたことがありますが、添付文書内には特にそのような注意書きはありませんでした。
弱毒性麻疹ウイルス(AIK-C株)の中に鶏の成分が入っているようですが、卵よりは鶏肉に近い成分で、実際には卵アレルギーの人でも影響が出るほどのものではないそうです。しかしそれでも、接種する子供が小さいうちはどんな反応が出るか分かりませんから、卵アレルギーの場合は接種前に医者に申告しておいた方が良いでしょう。
本剤は、弱毒生麻しんウイルス(AIK-C 株)を特定の伝染性の疾患に感染していないニワトリ胚初代培養細胞で増殖させ、得たウイルス液を精製したものと、弱毒生風しんウイルス(高橋株)を特定の伝染性の疾患に感染していない健康なウサギの初代腎臓培養細胞で増殖させ、得たウイルス液を精製したものとを混合し、安定剤を加え分注した後、凍結乾燥したものである。
培養液にはM-199 を使用している。
なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)、ウシの乳由来成分(ラクトアルブミン水解物、乳糖)、及びブタの膵臓由来成分(トリプシン、パンクレアチン)を使用している。
また、1970 年代に作製したマスターシードに、動物種及び原産国が明らかでない生物由来原料(血清、トリプシン、ラクトアルブミン水解物、乳糖水和物、エリスロマイシンラクトビオン酸塩、ゼラチン)を一部使用している。
少し読んだだけでも「ニワトリ・ウサギ・ウシ・ブタ」と、動物の名前が出ていることが気になります。
色んな動物の成分を混ぜ合わせて作られているんですね。素人目線ですが、ニワトリの胚細胞やウサギの腎臓の細胞、ウシの乳成分、ブタの膵臓(すいぞう)を混ぜ合わせて化学調味料を入れて麻疹のワクチンが出来るというのが不思議でなりません。
ワクチン接種は最悪の場合もしっかり考えて受けてほしい
個人的な意見になりますが、私はワクチンを心から信頼しているわけではないので、「予防接種は絶対にした方が良い!」という考え方には少し懐疑的です。
副反応について説明もしないで、予防接種を積極的に勧めてくる医者はどうなのかな、とも思ってしまいます。
ワクチン接種を勧めないというわけではありません。予防接種が広まったおかげで罹患する人が減ったのは事実ですからね。
でも受けた結果、副反応に悩まされている方も少なからずいますし、そのような方が出てしまったからこそ添付文書に「重大な副反応」として症例が載っていますので、自分には関係ないと思わずに予防接種を受ける予定のある人や子供を持つ親は知っておくべきことだと思います。
予防接種は現在のところ強制ではないのであくまでも任意です。
医者から詳しい説明を受けなかったと後から言ってもどうにもなりません。一般的には「ワクチンはすごく良いものでみんな絶対受けないとダメ」という風潮があったので、今回は違う目線からワクチンを見てみました。
周りに言われるがまま予防接種を受けるのではなく、しっかりメリット・デメリットを知った上で接種することを決めてほしいです。
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