逆手バイバイやクレーン現象をしていると、気になりますよね。
「育児に正解はない」「育児書通りにできるはずがない」とも言われますが、自分の子供の発達の遅さに気になることはよくあります。
あとで振り返ってみたら、笑ってしまうほど気にする必要はなかったという場合もありますが、それは自分がその時にならなければ分からないもの。
1歳半や3歳の検診で同じ月齢の子供たちと比べることで余計に心配になるかもしれません。
逆手バイバイやクレーン現象についても気にしすぎは良くありませんが、私の子供たちで例をお話ししていきます!
逆手バイバイをするのは自閉症?普通の子でもあるの?
うちの長男は、3歳半の時に「自閉症スペクトラム」だと診断されました。今からまだ1年前のことです。
私はその頃、正直なところ診断されて少し落ち着きました。障害児だと烙印を押されて落ち着くどころか焦ったり泣いたりする人もいるかもしれません。
ですが悩み始めた1歳半の頃から約2年の間、「普通の子供と同じになるかも」という希望をもっていましたが、全然追いつきませんでした。幼稚園に入ることにもなって、余計に長男の発達の遅さばかり気になるようになりました。
そんな中、自閉症スペクトラムだと診断され、ようやく長男を無理に定型発達に追いつかせようという気持ちがなくなったのです。
今では長男なりの成長をゆ~っくりですが1歩ずつ進んでいることを喜べるようになりました。自閉症だと理解できたからだと思います。
もし、診断がされていなかったら、今でも「そんなことはできて当たり前」「まだできないの?」と、できるようになったことを見ようとしないで、周りばかり気にしていたと思います。
ですがそもそも私は育児書を忠実に守るような立派な子育てはしていません。
歩くのも遅い、発語も無い、目も見ない・・・、今から思えば0歳時の頃から兆候はあったように思いますが、それは定型発達の赤ちゃんでもあることでしたから、3月生まれだということもあるし、いつか追いつくだろうと思っていました。
しかし、まず気がついたのがこの「逆手バイバイ」です。
これは普通に手を振るのではなくて、手のひらを内側に向けて、(相手には手の甲を見せるように)バイバイをします。
自閉症児は見た目にそのまま再現するので、教えられた見た目通りにやると逆手バイバイになってしまいます。
これは、4歳になる今でもやってしまいます。今では「手が反対になってるよ」と教えるとぎこちないながらにも手のひらを向けて手を振れるようになってきました。
ですが1歳児のときは何十回も手のひらを向けるように直してあげても、次に手を振る時は逆手になっていました。
もし他のことは普通にできるのに、これだけが気になっている場合、発達障害を疑うのはあまりに早すぎると思います。今まさに1歳や2歳のお子さんがいて逆手バイバイをしていても動揺しなくて良いでしょう。実際に、定型発達の子供でも逆手バイバイをしている事例はたくさんあります。
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指さしをしないクレーン現象は自閉症サインの一つ
長男は逆手バイバイだけではありませんでした。次に気になったのは「クレーン現象」でした。
これは、何か要求がある時に指さしをするのではなく、大人の手を引っ張ってほしいものをとらせる現象です。
お茶が飲みたければ大人の手を持ってコップへ近づけようとします。
私は長男がクレーン現象で要求をアピールしはじめた1歳前後の時、このような言葉があることも知らなかったので、「自分で手を引っ張って要求できるようになってすごい~」と成長を喜んでいました。
しかし、指さしを全くしていなかったのです。1歳半検診の事前の問診票で発育のチェックをする際、初めて指さしをしていなかったことと、それが自閉症の可能性があるということを知りました。
反対に、通常の定型発達の場合は指さしと同時に大人の目をよく見ます。「アーアー!」などと言いながら指さして大人の顔を見てくるのです。しゃべれなくても立派なコミュニケーションがとれていますね。
自閉症児はあまり大人の顔を見て「目で要求する」ようなことはあまりしません。大人の手を動かし、物理的に持っていって要求を満たそうとするのです。
私の2歳児の次男は、長男と比べるとこのような逆手バイバイやクレーン現象のようなものはありませんでした。
次男は1歳半検診でも問診票に「いいえ」はほとんどつかなかったです。教えてもいないのに指さしをするし、バイバイする時の手も普通だし、ものすごく目で訴えてくるし、笑いかけてくるし・・・、定型発達とはこういう風に成長するのかと、長男との違いに毎日驚かされます。
しかし、何度も言いますが、「逆手バイバイ」「クレーン現象」が当てはまったからといって「うちの子は自閉症なんだ・・・」と決めつけて落ち込むのはやめてくださいね。自閉症ではなくてもこのようなことをする子供はたくさんいます!
他の発達の遅れの兆候があったら気にしてみては?
長男の他に気になった発達の遅れは、
・歩きはじめが遅い(1歳6ヶ月頃に数歩)
・発語がない(2歳で単語が数個)
・オムツが取れない(4歳過ぎに小はトイレで出るようになりましたが、今も大きい方はトイレでできないのでオムツ着用)
などがありました。
やはり、最初に発達の遅れに気がつくのは1歳半の検診が多いのではないかと思います。
小児科の先生などに相談できるチャンスなので、気になることはどんどん聞いてみてください。
必要であればその後大きな病院での詳しい検診や、発達センターを紹介してもらうことができます。
逆手バイバイやクレーン現象をするのは発達障害や自閉症?のまとめ
自分の子供の発達は本当に気になりますよね。
私は周りから「心配しすぎ。すぐに周りと追いつくよ」と言われてもいましたが、結果は自閉症スペクトラムでした。
早くに発達障害があると分かれば、それだけその子に合った育て方をしてあげられることもあると思います。
今回は私の子供の場合を例に出したので、参考程度にしてくださいね。これだけ症状が似ていても、普通の子もたくさんいます。
一人で考え込まず、発達の遅れを診てくれる小児科もありますから、近くの小児科を探して相談してみると良いと思います。
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