子供を出産して、産婦人科で1ヶ月検診を受けた後、初めての集団検診が1歳半検診になりますね。
どんなことをやるのか、我が子の成長に遅れがあるのか気になるところでもあると思います。
そこで1歳半検診で自閉症の息子と、定型発達の次男が受診した時のことをまとめてみました。
1歳半検診で指さしや言葉ができないと引っかかる?
前記事にもありますが、子供が指さしをしないで「クレーン現象」という動作をしている場合があります。
それは自閉症の行動の一つだとも言われているので、心配になる方も多いと思います。
この「指さし」というのは、ただ人さし指を要求することや一緒に見てほしい場所を指さすだけの単純な動作に見えますが、自閉症などの発達障害の場合にはとても難しいものだと言われます。
なぜかというと、指をさすということは指から対象の物まで距離があり、目に見えない空間があるからです。この見えない空間にある点々の矢印を自閉症の場合は理解ができないそうです。
また、この動作は「共感」してほしいからこそ自然と出てくる動作なので、「見て見て~!ほらアレ!」という気持ちがなければ指さしをしません。
自閉症の場合はそういう感情がとても少ないのだそうです。
また、言葉が出ているかどうかも成長の遅れがあるかどうかを診る一つの判断材料になっているようです。
言葉というのは、「アーアー」「バー」という意味をなさない発語ではなくて、しっかり対象の物や人、動作のあることを指します。
うちの定型発達の次男の場合で言うと、
「パパ」
「ブ」(水やお茶のこと。おそらく「コップ」から「ブ」となったのだと思います)
「ワンワン」
「ちった」(物が「落ちた」の意味)
といった言葉が1歳6ヶ月の頃には出ていました。特に教え込んだわけでもないのにすごいなと思いました。まだこの時は「ママ」とは言いませんでしたね。
ずっと一緒にいる私(母)の言葉を真似するからか、パパのことは「パパが来たね~」などと話しかけをしていましたけど、私のことはあまり「ママだよ~」とは言っていなかったからだと思います。
それでも検診後しばらくしたら自然と「ママ」と呼んでくれていました。
ちなみに、自閉症の長男の場合、1歳6ヶ月の時点でこのような意味のある言葉は一つも発していませんでした・・・。
お茶が飲みたくても特に要求もないし、パパが近づいてきても知らんぷり。こちらが目を見て笑いかけても、遠くの方をわざと見ているのか、見つめ合うようなこともありませんでした。初めての子供の時は比較ができないので、それでも普通の子の中の少し遅い方くらいかな、くらいにしか思っていませんでした。
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1歳半検診の問診内容は?
役所から1歳6ヶ月になる1~2ヶ月くらい前に自宅に郵送で事前の問診票が届きました。検診場所や日時は決められて記載されています。
各地域によって内容が違うかもしれません。うちは千葉県在住で、2015年に届いた1歳半検診の問診票です。
(次男の時の問診票なので、記入してからコピーをとっていました)
「はい」と「いいえ」が前後逆になっているものもありますが、前の方に○がつけば通常の発達、後ろにつくと発達の遅れの目安になるようです。
1.ひとりで上手に歩きますか。 はい・いいえ
2.歩き方が気になりますか。 いいえ・はい 具体的に( )
3.目はよく見えていると思いますか。 はい・いいえ
4.極端にまぶしがったり、目つきや目の動きがおかしいという心配がありますか。 いいえ・はい
5.ひとみが白く見えるか、あるいは光って見えることがありますか。 いいえ・はい
6.ほしぶどうのような小さい物を指先でつまみますか。 はい・いいえ
7.なぐり書きをしますか。 はい・いいえ
8.自分でコップをもって飲みますか。 はい・いいえ
9.電話の音または玄関のチャイムの音などに気がつきますか。 はい・いいえ
10.普通の声で名前を呼んで、振り向きますか。 はい・いいえ
11.「ボールもってきて」等の言葉の指示に従って行動できますか。 はい・いいえ
12.絵本や身の周りの知っているものを見て人さし指でさしますか。 はい・いいえ
13.びっくりした時や不安になった時にお母さんなどなじみのある人に泣いたり、しがみついたりしますか。 はい・いいえ
14.身近な人やテレビなど人のしぐさをまねをしますか。 はい・いいえ
15.お子さんは他の子どもに対して興味がありますか。 はい・いいえ
16.あなたがお子さんの顔を見たり、笑いかけると笑顔を返してきますか。 はい・いいえ
17.お母さんをママ、自転車をブーブ、犬をワンワンなど意味のある言葉をしゃべりますか。 はい・いいえ
ありましたら2~3語書いてください。( )
18.指しゃぶり、おしゃぶり、つめかみなどをしますか。 いいえ・はい
1歳半検診の問診で、できない項目が多くても勝手に焦らない!
このチェックでできないことが多いからといって「発達障害である」とも「自閉症である」とも言えないので早とちりをしないでくださいね。
1歳半検診ではそのような診断をされることはありません。
しかし、医師がもう少し詳しく調べた方が良いと診断されると、大きな病院や発達センターなどを紹介される場合があります。
そちらで受診して、(これもすぐには結果は出ませんが)初めて何かしらの症状名がつけられることになります。
もちろん、紹介されて受診もしたけど特に症状名を付けられることなく、ただその子の成長がゆっくりだっただけ、ということもありますし、そもそも紹介されるほどではない場合には、1歳半検診をして終了です。
特に男の子の場合は、しゃべり始めるのが遅いだけの子は本当に多いので、親が要らない心配をして発達センターまで受診して大騒ぎしたのに、普通に小学校に通えるように成長しているというケースもよくあります。
できないことで焦って、無理矢理子供に教え込んだりしても、親も子供も疲れるだけなので辞めましょうね。
1歳半検診は、あくまでも1歳6ヶ月で出来ると思われる目安であり、出来るからすごいという訳でもないし、出来ないからダメだというわけでもありません。
それでも、自閉症だということが分かれば、その子にあった必要な教育(療育)を受けるという選択肢を得ることができるので、症状名をつけられることで早く行動ができるというメリットもあります。
熱が出たとか病気にでもかかっていなければ、病院に行きませんし、小児科の先生と発達について話をする機会もなかなか無いので、1歳半検診の時は疑問や不安に思うことをどんどん相談してみてくださいね。
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