インフルエンザには極力なりたくないですが、ひき始めはただの風邪なのかインフルエンザウイルスに感染しているのか分かりづらいところがあります。
学校や職場で流行り始めていたらかなり可能性はありますが、風邪との違いはあるのでしょうか。
今回はインフルエンザの初期症状にはどんな特徴があるのか確認してみました。
インフルエンザと風邪の初期症状の違い
似たような症状ではありますが、特徴はいくつかあります。
インフルエンザは直前まで予感や前兆がないことが多く、気がついた時には38.5℃を超える高熱が出て、激しい頭痛や体中の関節の痛みを感じるようになります。
風邪は「何となく」のどが痛かったり体がだるかったり、36℃後半から37℃台の微熱が続いたりすることから前兆を感じるので、早めに体を休ませたり十分な睡眠をとるなどの対策をとることができます。
インフルエンザの主な症状
・初期は全身の関節痛、頭痛、悪寒が強い |
風邪の主な症状
・くしゃみや鼻水など部分的な炎症 |
このようにインフルエンザは風邪のひどい版ではなく、全身に症状が突然現れるなど初期症状から違ってくることが分かります。
しかしこれは代表的な症状例なので、インフルエンザであっても微熱が続くこともありますし、風邪でも突然高熱を出すこともあります。
うちの子供は昼間はとても元気だったのに夕食時間に急に元気がなくなって、熱を測ってみたら39℃だったことがあります。 冬だったので「これはきっとインフルエンザに間違いない!」と思い翌日小児科を受診しましたが、インフルエンザウイルスは検出されなくてただの風邪だと診断されました。 咳も鼻水もなく、高熱が2日間続いて3日目にはピタッと治まりました。 普通の風邪でもこのようなことがあるんですね。 |
インフルエンザの初期症状でのどの痛みや咳、くしゃみ・鼻水も出る?
どちらかというと風邪の症状としての方が出やすいので、インフルエンザの初期に咳、くしゃみ・鼻水が出ることは少ないかもしれません。
しかし症状が出る人もいます。
全身の症状が出るのに加えて、特にのどに痛みを感じることがあります。
咳止めや抗ヒスタミン剤が対症療法として有効ではありますが、インフルエンザウイルスが原因の場合は抗ウイルス剤が有効なので、一緒に使ってしまうと効果が出ないばかりか自己判断の使用で逆効果になってしまうこともあります。
インフルエンザの季節にのどの痛みや咳、くしゃみ・鼻水が出た時は市販の薬をすぐには使わず、インフルエンザの疑いがあるようならかかりつけの病院に受診しましょう。
咳やのどの痛みを少しでも鎮めるために、
・部屋の湿度は60%~70%を保つようにする
・家の中でもマスクを着用する ・寝る時もマスクをして体を横向きにする ・ハチミツにサイの目状に切った大根を入れて大根あめを作り飲んでみる ・温かい飲み物を回数を増やして飲む |
などの対策をとって症状を和らげましょう。
インフルエンザも風邪もウイルス感染による症状
インフルエンザは感染力が強く、増殖するスピードも速いインフルエンザウイルスによって引き起こされますが、風邪もほとんどの場合ウイルスによる症状です。
風邪の正式名称は風邪症候群で、原因となるウイルスは200種類以上もあると言われています。
ですので1種類のウイルスによって風邪を発症し、免疫がついたと思ってもまた他のウイルスにかかれば風邪をひいてしまいますから、体自体の免疫力が負けてしまうと常に風邪をひいてしまう可能性があります。
そしてウイルスの種類によってリンパ腺や呼吸器で繁殖するものだったり、腸で繁殖するものにより症状が変わってきます。
主な風邪の症状は鼻の炎症や鼻水・鼻詰まり、扁桃腺の腫れなどによるのどの痛み、発熱などです。
一方冬に猛威をふるうインフルエンザも、A型・B型・C型・新型と種類は少なく見えますが、同じA型でも少しずつ型を変えながら体内に入ってくるので、やはり「一度かかったから、もうならない」ということはなく、毎年発症する可能性があるのです。
まとめ
インフルエンザは突然高熱が出て全身の悪寒や筋肉痛、関節痛が起きることが多いです。咳やのどの痛みも一緒に出ることがあるので風邪と間違えやすいこともあります。
風邪でもくしゃみや咳で周りの人にうつしてしまうリスクはあります。どちらにしてもマスクを着用したり、家族内でも同じグラスを使わないなどうつさないように心がけることは必要です。
インフルエンザだった場合はタミフルなどの抗インフルエンザウイルス薬が有効ですが、発熱して48時間以内に服用を開始しないと効果が得られません。
また、発熱後12時間以上経過していないとインフルエンザかどうか判断できないところも多いので、発熱12時間~48時間の間に受診するようにしましょう。
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