一般的に喪中と言っても、一体どこまでが親族の範囲に入るのか、叔母さんの旦那さんなど直接血のつながりのない人でも喪に服すべきなのか気になっていたのでしっかり確認してみました。
期間も喪に服す期間は1年間だと思い込んでいたのですが、実はそうでもないんですね!
30代後半にして新しい知識が増えました・・・。
喪中の範囲は親族のどこまで入れるべき?
明確な決まりはありませんが、一般的には二親等までとされているようです。
二親等というと、自分の祖父母や配偶者の祖父母、兄弟、孫が当てはまります。
配偶者は自分と同じ立場で「0親等」と考えるので、血のつながりがなくても義祖父母も二親等になります。
しかし、各家庭での故人との関係の深さでも変わってくるので、一概に二親等までは絶対喪に服さなければならないという訳でもありません。
例えば、長い間祖父母とは疎遠であったり、別居している場合には喪中としないこともありますし、三親等である親の兄弟でもとても仲が良かったり一緒に住んでいたなら喪に服す人もいます。
ですので人それぞれの気持ちにより違いがあるので、二親等に限らずある程度は自由に決めてしまって良いそうです。
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喪中の範囲や期間はどのくらい?の前に、喪中はいつから始まった?
始まったのは、明治7年に出された太政官布告の忌服令(きふくれい)だと言われています。
この太政官布告によると、各続柄の服喪日数期間は、
父母・・・13ヶ月
養父母・・・150日
夫・・・13ヶ月
妻・・・90日
息子、娘・・・90日
養子・・・30日
兄弟姉妹・・・90日
父方の祖父母・・・150日
母方の祖父母・・・90日
おじ、おば・・・90日
夫の父母・・・150日
妻の父母・・・なし
とされていたそうです。
夫は13ヶ月なのに妻は90日、妻の父母の場合は1日も喪に服さないなんて、男尊女卑が顕著に表れていますね・・・。
太政官布告の忌服令は昭和22年には撤廃されていますが、現代ではこれを元に次のような基準になっています。
父母、義父母・・・12ヶ月~13ヶ月
子供・・・3ヶ月~12ヶ月
祖父母・・・3ヶ月~6ヶ月
兄弟姉妹・・・30日~6ヶ月
曾祖父母、叔伯父母・・・喪中としない
とはいえ、やはり子供やおじいちゃん・おばあちゃんが他界したとしたら、3ヶ月ではとても短い感じがしますね。
これもあくまでも参考程度なので、本人の気持ちで長く喪に服したり、短くしたりしても構わないそうです。
喪中の範囲や期間はどのくらい?祖父母やおじの場合は年賀状出す?のまとめ
色々探ってきましたが、結局のところ二親等の祖父母や兄弟が他界した場合は、翌年の年賀状は出さず喪中ということで新年の挨拶を控えるという家庭が多いようです。
喪中ハガキを作成する印刷会社でも「二親等で1年間は喪中とする」と書かれているところが多かったです。
ということは、三親等の叔父さんや叔母さんの場合は喪中とはしない、ということですね。
繰り返しますが何よりも大事なのは当事者ですので、一般論だからと流されず三親等でも四親等でも弔う気持ちがあれば、新年もおめでとうと言いにくいでしょうし、周りに気にせず喪中としても良いと思います。
友人や仕事の人も、喪中とはどの関係の誰だったのかまで言わなければ細かく聞いてくる人もあまりいませんからね。
最近では親しい間柄の友人などには喪中であると言っておいても、顔見知り程度の会社や仕事関係者には、あえて喪中であることは言わずに例年通りに年賀状を送るという方もいるようです。
年賀状は年に1度の近況報告代わりにしている人も多いですから、そのように割り切って使い分けても良いかもしれませんね。
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